高等教育の質を維持・向上する仕組みを作る株式会社Alumnoteは、2024年8月に経済産業省の令和6年度「未来の教室」実証事業に採択されました。
官公庁プロジェクトにおいて、多くのステークホルダーを巻き込む必要がある中で、ビジネスプロフェッショナル活用サービス「HiTalent」の導入を決定いただきました。
今回のインタビューでは導入の背景やご支援を通じて得られた成果、そして今後ハイタレントに期待することについて、代表取締役CEOの中沢様とCOO沼田様にお話を伺いました。
この事例の要点
| 企業 | スタートアップ。大学のOB・OG組織立ち上げと資金調達を支援し、経済産業省「未来の教室」実証事業に採択 |
| 課題 | 高校版の寄付ネットワーク構築で、大学と違って教育委員会が関わることが判明。内部運営が限界に近づき、行政との調整ノウハウも不足していた |
| 活用方法 | 行政プロジェクトの管理・書類作成・企業への寄付営業まで含めたコンサルティング |
| 成果 | 事務局への報告から提案プランのパッケージ作成までを主体的に進めてもらい、経営陣の業務負担が大幅に軽減。2年目の予算獲得まで伴走してもらった |
HiTalentの支援テーマ例
経営層
経営課題整理/経営会議資料の構想・作成/経営に関する壁打ち
経営企画部門
中期経営計画策定/事業戦略策定/M&A戦略検討/海外進出支援
新規事業開発部門
事業機会探索/事業仮説検証・PoC支援/外部アライアンス検討
IT/DX・業務改革推進部門
IT/DX戦略策定/グランドデザイン策定/システム導入支援/BPR/コスト削減
研究開発(R&D)部門
R&D戦略策定/ロードマップ策定/技術テーマの事業化/オープンイノベーション
人事/組織開発部門
組織戦略策定/評価制度設計/採用戦略策定/研修コンテンツ作成
IR部門
IR戦略検討/統合報告書作成/財務情報開示/ESG・マテリアリティ分析
全部門に共通
AI・データ活用
担当するのは、戦略コンサル/IT・DXコンサル/ファイナンス人材/データ・AI人材のいずれかです。
この図は「HiTalent はどんなテーマで使えるのか」の見取り図として、全記事に同じものを掲載しています。ここに挙げたものがすべてではなく、ご相談内容に合わせて人材をアサインします。
Q.貴社の事業内容と、今回ご支援させていただいたプロジェクトについて教えてください。
中沢様:弊社は大学の資金調達を支援する事業を展開しており、特に慶應義塾大学の三田会のようなOB・OG組織の立ち上げ支援を多く行っています。
具体的には、寄付者(いわゆるお客様)のリストを整備・管理し、名簿を作成したうえで、最終的に寄付のお願いをするプロセスをサポートしています。従来の寄付金の集め方は、寄付依頼の呼びかけを記載したホームページを立ち上げ、インバウンドで集客する形が主でした。そこから一度寄付いただいた方のリストを元に営業をしていましたが、それでは寄付者名簿に限りがありました。そこで、潜在的な寄付者名簿を作成し、各大学で数十万人規模のリストを整備し、初回の寄付のお願いまでを支援しています。
今回ハイタレントさんにご依頼したのは、このような仕組みの高校バージョンです。経産省の担当者から「高校教育も資金不足が課題になっている」と伺い、高校版のOB・OG寄付ネットワークの構築に着手することにしました。
大学では名簿作成の手法が確立されつつありましたが、寄付の集め方はまだPoC(概念実証)レベルの段階でした。いきなり高校で同様の仕組みを展開するのは難しいと感じたものの、大学と構造的に類似していると考え、挑戦することにしました。

官公庁プロジェクトにおける課題とハイタレント活用の経緯
Q.ハイタレントをご活用いただいた経緯を教えてください。
中沢様:このプロジェクトを進めて1年が経過した頃、大学のOB・OGネットワーク構築もまだ立ち上げ段階である中、高校まで内部リソースで対応するのが難しくなってきました。また、高校と大学の仕組みの違いが明確になってきたタイミングで、ハイタレントに依頼することにしました。
1年目に自分たちで進める中で、高校の場合は大学とは異なり、教育委員会が関与することがわかりました。大学は各校が独立した法人ですが、高校は公教育であり、すべての学校に平等な機会を提供する必要があります。そのため、1年目は実証先の選定に時間を費やし、ようやく2年目に進む段階になりました。このタイミングで、プロジェクトの内部運営が限界に近づき、行政との調整ノウハウも不足していたことから、外部の専門家に依頼する決断をしました。行政プロジェクトの管理や書類作成などの業務も含めたコンサルティングの必要性を感じ、ハイタレントとミーティングを実施し、そこでコンサルタントのS.T.さんと出会いました。
Q.ハイタレントに依頼いただいた決め手を教えてください。
中沢様:弊社を支援しているパートナーの方から、「このプロジェクトの業務は外部の専門家に依頼すべき」とアドバイスを受け、ハイタレントを紹介いただきました。面談でS.T.さんとお話しし、行政プロジェクトの経験が豊富で、折衝能力の高い方だと分かり、正にぴったりのコンサルタントだったのでお願いすることにしました。
「行政プロジェクトの経験が豊富で折衝できる方」という難しい条件の中、ピッタリな方を初回からご紹介いただけたのは、ハイタレントに依頼する大きな決め手となりました。プロジェクト自体も難易度の高い業務内容でしたが、2年目の予算獲得まで支援いただき、非常に助かりました。
想像以上の主体性と外部人材活用への意識変化
Q.本プロジェクトでは主体性が求められる場面が多かったと思いますが、不安はありませんでしたか?
沼田様:正直プロジェクト開始直後に不安はあったものの、想像以上の主体性を発揮していただき、その不安はすぐになくなりました。私はプロジェクト全体を見ていますが、他業務もあるため、細かく関与するのは難しい状況でした。
S.T.さんは、事務局への報告、企業への寄付営業、提案プランのパッケージ作成などを積極的に進めてくれました。企業とのコミュニケーションにおいても、適切に方針を定め、私が簡単にコメントするだけで進行できる状態を作ってくれました。成果物も適切なタイミングで仕上げ、フィードバックもすぐに反映してくれたため、非常にスムーズな立ちあがりができました。今ではS.T.さんがプロジェクトの大部分を主体的にを推進してくれているため、私たちの業務負担が大幅に軽減されています。

中沢様:実は最初、沼田は外部の人にスポットで支援を依頼することに対して慎重な姿勢でした。
沼田様:そうですね。プロジェクトの複雑さを考えると、外部の人に依頼するのは難しいのではないかと感じていました。HiTalentのようなフリーランスのスポット支援の仕組みがあることは知っていましたが、プロジェクトをマネジメントするための管理工数も発生するため、「それなら自分でやった方が早いのでは」と思っていたのが正直なところです。
しかし、ハイタレントをご紹介いただいたパートナーの方から「中には自走しながら質の高いアウトプットを出せる人もいる」とアドバイスを受け、話を聞いてみることにしました。
迅速なキャッチアップと継続的な信頼感
Q.具体的な活躍エピソードはありますか?
中沢様:キャッチアップの早さに驚かされました。
例えば、昨年度の実証事業の報告書を整理し、次年度に向けた施策を策定する必要がありました。しかし、時間がない中で、私はオンラインミーティングで3時間ほど思いつくままに話し続け、構造化や整理が不十分な伝え方で要旨を理解していただくしかない状況でした。それにも関わらず、S.T.さんはその場で適切な質問をいただき、次のミーティングでは既にスライドが完成していました。手直しやフィードバックが必要だろうと思いながら確認しましたが、そのままクライアントに提出できるレベルの完成度で、非常に驚きました。
過去にも様々な方にご支援いただきましたが、S.T.さんのように、答えがまだ見えていない段階でも素早く適応できる方は稀だと思います。
また、人柄も素晴らしく、信頼できる方でした。弊社は比較的若い組織で独特な環境ですが、積極的にチームに馴染んでくれました。昨年の忘年会にも参加いただき、一緒にゲームをするなど組織の一員として関わってくれる姿勢がとても嬉しかったですね。
沼田様:特定のエピソードがあるというよりも、全体を通じて「自走してくれる」という点が非常に助かりました。
企業や経産省とのミーティングでも、議論をリードしながら、事前に打ち合わせた内容をしっかり伝え、適切なタイミングで私に発言を振ってくれるなど、仕事をスムーズに進行いただき、その点をありがたく感じました。
プロジェクトの意義を伝える重要性
貴社にもコンサルタントが自走しやすい環境を作っていただいたのではないかとも考えています。
Q.何か工夫されている部分はありますか?
沼田様:私は仕事を振るのはあまり得意な方ではないのですが、唯一心がけているのはプロジェクトの意義を最初にしっかり伝えることを意識しています。「これは日本初の取り組みであり、関わることで社会にどのようなインパクトを与えられるのか」ということを明確に伝えることを大切にしています。
中沢様:コンサルタントの方も当然ながら案件を選ぶ権利があるため、弊社の事業やプロジェクトに興味を持ってもらうことが大切です。特に優秀な方ほど引く手あまたで選択肢が多いため、どれだけ興味を持ってもらい、その方の時間をどれだけ使っていただけるかが重要なポイントだと考えています。
今回も、公教育における課題を乗り越えることでどれほどの影響を与えられるかを時間をかけて丁寧に説明し、S.T.さんも強い関心を持ってくれました。
最初の着火のような部分は、我々が少し貢献できたところかなと思います。

ハイタレントに求めるプラスアルファの要素
Q.今後ハイタレントに期待することはありますか?
中沢様:コンサルタントの方から積極的に提案をいただけると非常に助かります。特にリソースを追加する際、何をどのように依頼すべきか迷うことが多いのですが、例えばS.T.さんのように深く関わっている方から「現状この業務が不足しているから、こういう人材が必要」と具体的に提案いただけると決断しやすくなります。
今回依頼したような業務は非常に高度な専門性と自走力が求められ、直感的には外部に委託できるものではないと思ってしまいます。しかし、コンサルタントの方が「このプロジェクトにはまずこういう人材が必要で、内部リソースが不足しているため、外部リソースを活用すべき」と的確に助言いただけると大変ありがたいです。特にプロジェクトに深く関与し、我々の状況を理解しているコンサルタントの方だからこそ見えてくる部分もあると思いますし、そのような方に助言いただけると腑に落ちる部分があります。中には遠慮してしまう方もいるのかもしれませんが、ぜひ積極的に提案をいただけると非常に助かります。
沼田様:特に、経営陣が直接手掛ける必要のない業務の選定という視点でアドバイスをいただけると助かります。スタートアップでは、新規事業の立ち上げにはトップの関与が必要だと考えられがちですが、実際には経営陣が持っているプロジェクトのうち、切り出して外部に依頼できる部分もあります。そこを整理して「ここは経営陣が対応せず、外部に委託すべき」と提案いただけると、より依頼しやすくなると思います。
中沢様:もう一つ期待したいのは、予算獲得の段階から一緒に取り組むことです。実際に予算が確保できれば、より多くのプロジェクトを依頼できるようになります。今回、S.T.さんにも予算獲得の段階からサポートしていただきましたが、これは本当に助かりました。特に自治体や大学など、年度会計で動いている組織にとっては、予算の確保がプロジェクト実施の大前提になります。
我々のような組織にとっては、「予算獲得から支援する」「予算が確保できれば一定期間の契約に進める」といった柔軟な対応が可能であれば、大変ありがたいですね。
取材のお時間をいただきありがとうございました!

『HiTalent(ハイタレント)』は、戦略コンサルファーム出身者を中心とした審査済みのプロフェッショナル3,600名以上と、その活用を検討する企業をつなぐ案件マッチングプラットフォームです。これまでに300社以上をご支援してきました。戦略を描くだけでなく実行まで伴走できる人材を、必要な分だけ(お一人から、チームでも)ご活用いただけます。
HiTalentサービスサマリ
プロフェッショナル
(フリーランス)
- 戦略コンサル出身
- 外資系投資銀行出身
- 外資系IT・マーケ出身 ほか
個人 or チーム
HiTalent
- プロフェッショナルには、アサインから稼働終了までサポート
- 事業会社には、ニーズにマッチするタレントの稼働をマネジメント
審査済みの会員 3,600名〜
事業会社
- 上場企業
- 未上場・中小企業
- 未上場・スタートアップ
クライアント 300社〜
- ご要望を伺ってから、最短1週間でのアサインが可能です
- 期間は柔軟に対応でき、個人でもチームでも組めます
- 契約は「ハイタレント株式会社と企業様」「ハイタレント株式会社とコンサルタント」の2本を結びます

