【ClipLine 活用インタビュー】“「できる」をふやす”挑戦。スタートアップで経営者直下を経験する価値

多店舗展開企業の「現場力」をテクノロジーで支えるClipLine株式会社。

同社が提供するSaaSプロダクト「ABILI(アビリ)」は、外食・小売・物流・介護など、約2万店舗で活用されており、現場の人材育成・生産性向上を一気通貫で支援しています。

「ABILI Clip」による動画教育、「ABILI Voice」での顧客満足度調査、「ABILI Board」による現場の可視化や数値管理、「ABILI Career」でのスキルマネジメント、さらに各プロダクトにAIが実装され、現場の“「できる」をふやす”仕組みをワンストップで提供しています。

多店舗ビジネスでは、店舗が点在しており、非正規社員の比率が高いことから、教育やマネジメントが難しくなりがちですが、同社はそうした課題をテクノロジーの活用によって解消することを目指しています。

本インタビューでは、HiTalentを通じて同社の新規サービス立ち上げプロジェクトに参画したタレントの事例から、ClipLine代表取締役社長の高橋様に、スタートアップで経営直下を経験することのリアルな価値と成長の手応えを伺いました。

この事例の要点

企業多店舗展開企業の現場力を支えるSaaS「ABILI」を提供。約2万店舗で活用
課題既存事業の拡大を支える体制が中心で、ゼロから事業を生み出せる人材はまだ少数だった。求めたのは構想力と、社内を巻き込む実行力の両方を備えた人材
活用方法代表直下で新規事業の立ち上げを推進。代表と毎朝30分の1on1
成果既存社員と信頼関係を築きながら、新規サービスの立ち上げをスピード感を持って前に進めた

HiTalentの支援テーマ例

経営層

経営課題整理/経営会議資料の構想・作成/経営に関する壁打ち

経営企画部門

中期経営計画策定/事業戦略策定/M&A戦略検討/海外進出支援

新規事業開発部門

事業機会探索/事業仮説検証・PoC支援/外部アライアンス検討

IT/DX・業務改革推進部門

IT/DX戦略策定/グランドデザイン策定/システム導入支援/BPR/コスト削減

研究開発(R&D)部門

R&D戦略策定/ロードマップ策定/技術テーマの事業化/オープンイノベーション

人事/組織開発部門

組織戦略策定/評価制度設計/採用戦略策定/研修コンテンツ作成

IR部門

IR戦略検討/統合報告書作成/財務情報開示/ESG・マテリアリティ分析

全部門に共通

AI・データ活用

担当するのは、戦略コンサル/IT・DXコンサル/ファイナンス人材/データ・AI人材のいずれかです。

この図は「HiTalent はどんなテーマで使えるのか」の見取り図として、全記事に同じものを掲載しています。ここに挙げたものがすべてではなく、ご相談内容に合わせて人材をアサインします。

目次

現場の課題の数に応じて増え続けたプロダクト

ー「ABILI」シリーズは多くの機能を展開されていますね。どのように進化してきたのでしょうか。

高橋様:ABILIの原点はABILI Clipでした。現場の教育課題を動画で解決するというコンセプトは多くの企業に受け入れられました。ただ導入が進む中で、お客様から『教育だけでは本質的な課題は解決しない』という声が上がってきたんです。例えば、“顧客の声を吸い上げたい”“本部の施策を現場に浸透させたい”“人材のキャリア形成まで踏み込みたい”といったニーズです。そこからVoice、Board、Careerとプロダクトを広げていったのは、すべて現場のリアルな声から生まれたものでした。

我々のスタンスは一貫しています。プロダクトを増やすこと自体が目的なのではなく、お客様の課題解決に本気で向き合った結果、自然とラインナップが拡張されていったんです。現場を支援するプロダクトは固定的な価値を提供できますが、企業によって直面する課題は千差万別です。ワンプロダクトではどうしても届かない領域が存在します。

そうした中で、我々はChain Consulting(注:グループ会社のコンサルティング会社)を立ち上げました。プロダクトは再現性の高い仕組みとして広く提供できますが、コンサルティングは制約なく、顧客ごとの経営課題に深く入り込めます。ある意味で、プロダクトとコンサルは両極に位置します。しかし、目的は同じです。“お客様の成果につながらないのであればやる意味がない”。この思想が、ABILIシリーズ全体を貫いています。

ClipLineが求めた“コンサル思考×実行の推進力”という掛け算

ーそうした中で、HiTalentの活用を検討された背景を教えてください。

高橋様:新しいプロダクトやサービスを立ち上げるには、既存事業とは異なるスピードとスキルが求められます。当社では既存事業の拡大を支える体制が中心で、ゼロから事業を生み出す“ベンチャースピリット”を発揮できる人材はまだ少数でした。

新規事業の立ち上げで、何のネタもない状態で外部人材に依頼することはありません。多くの場合、すでにやりたいテーマや方向性の種があり、それをどう立ち上げ、どのように勝ち筋を描いていくかというフェーズでご一緒します。

ーどんな人材を求めましたか?

高橋様:求めたのは、コンサルティング的な構想力と、社内を巻き込む実行力の両方を備え、既存組織の中を泳ぎながら進められるタイプです。

当社は「勝ち筋を描いた上で走る」文化が強く、勢いだけで動くタイプの会社ではありません。だからこそ、新しい挑戦を引っ張ってくれる外部人材の存在が必要でした。

当社の場合、既存のお客様に使っていただけるサービスとして設計するのが現実的で、勝率も高いです。この条件下では、事業を推進するための「実行の推進力」が欠かせません。さらにその推進力を分解すると、既存社員と関係を築きながら、組織の中でフランクに動ける力が非常に重要になります。プロジェクトを社内に浸透させ、スピード感を持って前に進めるには、信頼関係を作りながら進めることがカギです。

ー当社からご紹介したタレントさんは、その条件にマッチしていましたか?

高橋様:HiTalentさんからご紹介いただいた方はその要件にまさにフィットしていました。

商社での経験とMBA取得を経て、戦略ファームへの転職を控える“起業予備軍”的な存在で、新規事業立ち上げに必要なスピードと柔軟性を兼ね備えていました。

コミュニケーションをとるべき担当者の名前さえ伝えれば自ら関係構築に動き、人を巻き込みながら物事を前進させます。商社時代に培った大組織での立ち振る舞いや顧客との関係構築力が大いに活きていたと感じます。

ClipLine代表取締役社長の高橋様が、新規事業に求めた「コンサル思考×実行の推進力」について語る様子

経営者との毎朝30分の1on1で磨かれた“本物の推進力”

ー参画したタレントさんは、どのようなテーマでご支援したのでしょうか。

高橋様:新サービスの立ち上げプロジェクトで、事業モデル設計から市場調査、提案資料づくりまでを一気通貫で担ってもらいました。

ー参画したタレントさんと高橋様は参画当初、毎朝30分の1on1を継続的に行っていたと伺いました。そこにはどのような意図があったのでしょうか。

高橋様: 新しく事業を担う人材が成果を出すには、オーナーシップを持つ経営者と密にコミュニケーションを取りながら意思決定の解像度を高め、スピーディに前進させることが最も効率的です。毎日30分であっても、双方が「一日一回は必ず方向性を擦り合わせる」というリズムを持つことで、推進力と勝率が格段に高まります。そうした考えから、自然と「毎朝の1on1をやろう」という流れになりました。

―とはいえ、経営者と毎日1対1で時間を持てるというのは非常に贅沢な環境に感じます。

高橋様: 贅沢という感覚はあまりありません。というのも、私はこの事業を10年以上やってきており、既存のオペレーションは、私が半年や1年いなくても問題なく回ります。私の本来の役割は“新たな成長をつくること”です。新規事業を立ち上げたり、新たな打ち手を構想したりするのは、まさに私の中心的な仕事です。だからこそ、そのための30分を毎日確保するのは「特別な負担」ではなく、「必要な投資」でした。むしろ、その30分で未来を動かせるのであれば、いくらでも取るべき時間だと考えています。

外部人材の“できるをふやす”現場

ー今回参画したタレントさんは、社長直轄のプロジェクトに参画し、高橋様と密に関わる機会を通じて多くの学びを得たとお話しされています。高橋様からご覧になって、タレントさんにはどのような成長や変化が見られましたか。

高橋様:彼がよく言っていたのは、「起業を見据える中、商社で働き、MBAを取得し、次は戦略ファームに行くけれど、実際に“動かす現場”を経験したことはない」ということでした。その意味で、経営の現場で意思決定を間近に見ながら進める経験は初めてだったと思います。僕から見ても、スピード・精度ともに十分即戦力レベルでしたし、本人にとっても大きな自信になったと思います。

ーClipLineのミッションである「『できる』をふやす」は、人材育成にも通じる考え方ですね。

高橋様:まさにその通りです。仕事をお願いする以上、成果を出してもらうだけでなく、その方自身にとっても経験やスキルをはじめとした、“できることが増えた”と思ってもらえる関係をつくりたいと考えています。それは外部のパートナー人材も同じだと考えており、そもそもご一緒する前に、その人が”できるをふやせる仕事”を提供できるかを常に意識しています。

今回ご参画いただいたタレントさんの場合、戦略ファームに転職される予定だったので、「ファーム入社初日からパフォーマンスを出せる経験を積ませたい」と考えていました。そのため、仕事の進め方も「戦略ファームであればこう動く」という水準を意識してフィードバックしていました。

成果を最大化する“期待値×働き方”のすり合わせ

ー外部プロフェッショナルと協働するうえで意識されているポイントを教えてください。

高橋様:まずは期待値のすり合わせです。「どんな成果を、どのスピードで出すか」を明確にしないと、どんな優秀な人でも力を発揮しにくいと思います。これは発注側である自分たちから明確に提示してすり合わせをしました。

もう一つは働き方のすり合わせです。働く時間帯やコミュニケーション方法、稼働時間などのイメージを事前に合わせておくことで、互いにストレスなく進められます。

ただ、外部プロフェッショナル人材に求めているのは稼働時間よりも、アウトプットの質と密度です。

この「期待値×働き方」のすり合わせが、成果を生むカギだと考えています。

ー外部のプロフェッショナルにどんなスタンスを求めますか。

高橋様:依頼した内容に対して、「こっちの方がいいのでは」と提案してもらうことを常に求めています。私自身、自分なりに精一杯考えた上で、それを上回る視点や案を出してくれる方が理想です。

決められたことを着実にやるよりも、勝ち筋が高い方に一緒に進めていけるパートナーを求めています。

外部人材との期待値と実力のすり合わせについて語る、ClipLine代表取締役社長の高橋様

ロジカルでオープン、勝ち筋にこだわる組織

ーClipLineで活躍できる人材像について教えてください。

高橋様:当社が大切にしているのは「伸びしろとカルチャーフィット」です。

経験よりも、弊社のバリューである「誠実さ(Integrity)、オーナーシップ(Ownership)、共感(Empathy)」の3つを特に重視しています。

いくら優秀で豊富な経験がある方でも、変化の速い環境では常に学び直しが必要です。

変化する社会・組織・事業・ターゲットの中で、過去の成功した経験をそのまま持ち込めるかといったら、そううまくはいきません。一定のアレンジもいるし、どうしたってお互いに成長する必要があります。そういった意味で伸びしろがある人じゃないとなかなかフィットしないと思います。

また、既存のカルチャーやメンバーと協働できなければ、情報が得られず成果を出せません。その意味で、柔軟に学び、誠実に向き合える人がフィットすると思います。

弊社にはコンサルタントをはじめ、エンジニア、プロダクトマネージャー、映像制作、営業など多様な職種、バックグラウンドのメンバーがいます。1人で成果を出せる環境ではないので、「誠実にオーナーシップを持って、共感しながらやろう」という姿勢が成果を生む前提です。

ーClipLineで働く上で特徴的なカルチャーがあれば教えてください。

高橋様:よく「コンサル会社寄り」と言われます。

風通しが良く、言いたいことは言える環境ですが、勢いや熱意だけではなく、ロジカルな根拠が求められます。

「AじゃなくてBに行きたいなら、AよりもBの方が勝てる確率が高い理由を示す」──その組み立てをするための情報は、社内でかなりオープンに共有されています。一定のコンサルバックグラウンドがある方や、理路整然と考えたい人、筋道立てて仕事を進めたい人には非常に合う会社だと思います。

そして、「新しいことを社長直下でやりたい」という人には特にフィットしますね。

お時間をいただきありがとうございました!

取材にご協力いただいたClipLineのみなさまとの集合写真。背景にClipLineとChain Consultingのロゴ

『HiTalent(ハイタレント)』は、戦略コンサルファーム出身者を中心とした審査済みのプロフェッショナル3,600名以上と、その活用を検討する企業をつなぐ案件マッチングプラットフォームです。これまでに300社以上をご支援してきました。戦略を描くだけでなく実行まで伴走できる人材を、必要な分だけ(お一人から、チームでも)ご活用いただけます。

HiTalentサービスサマリ

プロフェッショナル
(フリーランス)

  • 戦略コンサル出身
  • 外資系投資銀行出身
  • 外資系IT・マーケ出身 ほか

個人 or チーム

HiTalent

  • プロフェッショナルには、アサインから稼働終了までサポート
  • 事業会社には、ニーズにマッチするタレントの稼働をマネジメント

審査済みの会員 3,600名〜

事業会社

  • 上場企業
  • 未上場・中小企業
  • 未上場・スタートアップ

クライアント 300社〜

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